皆様、GRC18スペシャルプログラム、C-linkへようこそ!
C-linkミーティング(Creative link:「くりんく」と読みます) は、これまでの教職者ネットワークから始まったネットワークが更に発展することを期待した集まりです。これは、帰国者ミニストリーを切り口に神様が今日与えてくださっている日本と世界宣教の可能性について共に学び、祈り、分かち合い、次のステップを求める素晴らしい機会です。
主は、歴史を通して常に働いておられます。一刻一刻と変化しているこの世の中で私たちは変わらぬ主の愛を表し、伝えていくために生かされています。一人のクリスチャンとして、一つの教会として、そして世界中のキリスト者と共にこの歩みを分かち合うように召されています。
帰国者ミニストリーをきっかけにしているGRCであるからこそ見えるもの、語れるものがあるのではないかと私たちは考えています。
ぜひ、このスペシャルプログラムに参加して、 仲間たちと共に主が私たちにくださっている新しい宣教の可能性を見出し、そしてそれらに一緒に取り組んで行きましょう。
日時:GRC18の初日 2018年5月2日(水)14時から18時
場所:GRC18の会場 ホテル エバーグリーン富士(山梨県富士吉田市上吉田4658-1)
対象者:*帰国者ミニストリーに関わっているリーダー
*教職者(牧師・宣教団体スタッフ・ミニスター・教団宣教代表者)
*宣教に興味のある方
目的:帰国者ミニストリーを切り口に、新しい宣教協力の可能性を求める。
内容:
プログラムの紹介
14:00〜14:15 基調講演 【米内宏明】
「ブラックスワンを探せ」
14:15〜14:45 Case Study1 【矢部晶宏】
「帰国者が受入れられ、送り出される」
14:45〜15:15 Case Study2 【松浦由佳子】
「世界と教会をつなげる」
15:15〜15:45 Case Study3【鹿島望】
「Ripple Effect (波及効果)」
15:45〜16:15 Case Study4【ゴン・ミン】
「Project: THE BRIDGE」
16:15〜16:30 休憩(15分)
16:30〜16:45 テーブルディスカッションに向けての問題提起(15分)
16:45〜17:15 テーブルディスカッション(30分)
17:15〜17:45 テーブル発表(30分)
17:45〜18:00 まとめと祈り(15分
※予定・敬称略
参加費:無料
申込み:GRC18の大会申込みとは別に、事前申込みをお願いします。
C-link申込書ヘのリンク
*続けてGRC18本大会に参加(夕食・集会)される方は本大会の申込が必要になります。詳細は事務局までお問い合わせください。(このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。)
基調講演の紹介
「ブラックスワンを探せ」【米内宏明】
主催者側の一人として基調講演を致します。
これまでのコンファレンスでは、教職者・リーダーシップのネットワーク作りをして参りました。それは、日本内外の教職者・リーダーたちに世界での邦人宣教と帰国者のフォローを兼ねた実態を知っていただき、彼らのために何ができるかを考えていただくためでした。
今では帰国者ミニストリーの実情をよく理解し、積極的に受け入れて下さる教会が出てきました。さらに帰国者自身が日本と世界のためにできることを主体的に取り組んでいる時代へと移っています。
そのため、今回のコンファレンスでは、ネットワーク作りから一歩進めたC-Linkと致しました。それは帰国者ミニストリーがもたらす新しい可能性を共有する機会です。お互いが新たな気づきを得、新しい可能性に取り組めるように具体的な事例紹介を聞く機会としました。事例紹介をしてくださるのは、自らが帰国者であったり、JCFNミニストリーに関わって下さっている方々です。
「ブラックスワンを探せ」とは、やっても無駄なように見えることの象徴です。でも、たった一羽でも黒い白鳥がいたら、定説は覆るのです。たった一つの事例から常識を覆す大きなことは生まれるのです。
「見えるものにではなく、見えないものに目を留める」と勧めるのが聖書のメッセージです。帰国者ミニストリーが持っている可能性、教会に託されている祝福に目を留めて参りましょう。
Case Studyの紹介
Case Study1 「帰国者を受入れ、送出す」【矢部晶宏】
◎海外での経験・クリスチャンに導かれた証
◎海外宣教師として献身に導かれたことの証
◎宣教師として働きへの期待
◎教会での取り組み。教会からのどのような支援(経済的、祈り、その他)があるか
◎ 帰国者、教会が直面する難しさや葛藤
◎教会が帰国者を宣教師として送ることの祝福
Case Study2 「世界と教会をつなげる」【松浦由佳子】
自己紹介(福音に触れたきっかけ、受洗してからの歩みなど)
ウガンダから日本の教会に託されたメッセージ
異文化、他宗教のなかで、主にあって人とともに生きるとは?(福音伝道?開発支援?寄り添い?祈り?)
動けば動くほど、静まる時が必要
Case Study3 「Ripple Effect (波及効果)」【鹿島望】
2011年10月、JCFNからミシガンの現状(ミシガン州周辺の自動車会企業駐在員とその家族のために、現地教会が英会話クラスを通して宣教の働きを進めている。その多くが愛知県に帰国している)を聞く。
その現状を豊田市諸教会が真摯に受け止め、豊田市の教会で協力体制を築こう!という流れになり、2015年 10月、豊田側から牧師と信徒が数名、ミシガンの各教会を訪問。現状を把握。
2017年7月、ミシガン周辺の4教会から10名がチーム(Michigan Bridge Builders)として豊田へ。サマーキッズクラブ、同窓会、ホームスティ、各教会訪問、モーターシティーサミットを行う。
これらの流れの中で変化していったこと
帰国者の受け入れに関して誤解がとけた。(一人に向き合うミシガンの方々)
互いの文化の違い、課題、問題を理解し合うことができた。
一教会ではフォローしきれない。さらなる宣教協力が必要。
ミシガン、豊田、お互いに顔を合わすことによって、信頼ときずなが生まれた。
・以前より豊田市の各教会がより深くつながった。
現在、各教会、信徒中心にミシガンの受け入れを行っていく流れになった。また今年、10月には2,3名が、ミシガンに訪問する予定。
可能性
ミシガンと豊田市の各教会が協力して1つの帰国者礼拝が誕生する
豊田市教会合同で帰国者フォローの場が定期的にもたれる
各教会で重荷を負って帰国者をフォローする人たちのミーティングが定期的にもたれる
ミシガンから英会話宣教師を迎え、豊田市の各教会をサポートしてもらう
このミシガンと豊田のつながりの中で、豊田市各教会が励ましを受け、協力体制が深まっている。今後、さらに神様に期待をしつつ歩みたい。
Case Study4 「Project, THE BRIDGE」【ゴン・ミン】
彼のコンサートを聴いた方々の言葉。「ゴンミンさんに、そして神様に感謝が溢れてきました。」「賛美歌の素晴らしさを再確認、胸が熱くなりました。」「ゴンミンさんの優しさ、お人柄に触れ、感動しました。」「この素晴らしいピアノ演奏を東北に届けてくださってありがとう!」など、本当に多くの方々に感動を届けているゴンミン。
彼が最初に日本を訪れたのは2007年の「ラブソナタ」のバンドマスターとして。それ以来日本のために祈り始めた。2011年の東日本大震災に心を痛め日本のために何かしたいと思ったが直接支援するすべがなく、それでも諦めずとった行動は“日本語の習得”だった。必死で日本語を学び2013年、初めて被災地に足を踏み入れた。誰の援助があるわけでもなく、多くの犠牲を払って毎月のように被災地を訪れ、悲しみ疲れ果てた人々に美しいピアノの旋律を通して愛と安らぎを届け続けている。
2014年4月にリリースしたピアノソロアルバム「iNTEGRiTY」は、まさに日本の慰めそして希望となる本当に素晴らしい作品だ。「i」が小文字なのは「私」を低く、小さく、ということを表している。その演奏の背後にある神様の愛だけがすべてを解決に導くという証を込めた。
2015年、家族とともに日本に移住、2年間日本語を勉強しながら、日本全国にある教会を訪問し、コンサート活動を展開、が、使命である若者とミュージシャン伝道は教会の中では無理だと気づき、国立音楽大学ジャズ科に再入学した。そこで世界的ピアニスと小曽根真氏と出会い、『The Bridge』を立ち上げ4人の韓国人と12人の日本人構成の日韓合同ビックバンドを結成、2018年2月3日OCCで東日本大震災復興支援コンサート「The Bridge Concert with specail Big Band」を開いた。小曽根真しがゲストとして出演し、音楽界にも話題になった。
このプロジェクトの背景を紹介とともに説明する。
プレゼンターの紹介
米内宏明
「よない ひろあき」と申します。「ヨナイ」はアイヌ語で「せせらぎ」という意味があるそうです。私自身も90年代に帰国者経験をしました。インターネット社会が訪れる前のことです。帰国後、初期のJCFN理事の方々とご一緒させていただき、今は理事長をさせていただいています。やはり帰国後、国分寺バプテスト教会で前任者から牧師職を引き継ぎ、あと数年で今度は後任へバトンを手渡せたらと考えています。好きなことはたくさんありますが、スポーツもその一つで、19年ラグビーワールドカップ、20年東京オリンピック・パラリンピックでのスポーツミニストリーに参加しています。あっ、JCFNも好きです!
矢部晶宏
「皆さん、こんにちは。峰町キリスト教会の矢部晶宏です。私は2003年にニュージーランドでドイツ人のホームステイメイトを通してイエス様を知り、信じました。救いから約1年後、宣教師の召しを受け、献身の道を歩み始めました。しかし10年以上具体的な扉は開かれず、疑い不信仰になる時期もありました。山あり谷ありの歩みでしたが、前回のGRCをキッカケに道が開かれ、来年1月にオーストリアのリンツにOMという宣教団体を通して家族で派遣される予定です。現在は、母教会で奉仕をしながら、派遣準備を行っています。」
松浦由佳子高校生の時に犬養道子さんの「人間の大地」を読んで貧困問題に関心を持ち、大学卒業後はJICA(国際協力機構)に就職。中学、高校、大学とキリスト教系の学校に通っていながら、イエス様が私の救い主であるとわかるまでに、ずいぶん時間がかかった。ようやく2004年、海外赴任先のアフガニスタンで信仰の芽が少し出て、帰国後、JCFNを通じて国分寺バプテスト教会に導かれ、受洗。その後、オーストラリア留学(イスラム研究)や難民支援NGO、開発コンサルタント会社等の勤務を経て、2016年から日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)でアジア、アフリカへの保健医療協力を担当している。仕事とは別に、毎土曜日に路上生活の方々や東京近郊の教会に集う仲間と一緒に代々木公園で野外礼拝を捧げ、おしゃべりするのを楽しんでいる。奉仕教会・団体は、公益社団日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)、国分寺バプテスト教会、代々木公園通路チャペル。
鹿島望
出身:広島県 野球応援チーム:カープ
趣味:サーフィン、キャンプ生活
子供のころ、教会に通うが、高校生頃から脇道へそれてしまいます。その後、サーフィンにのめり込み、宮崎、湘南、千葉、種子島などに移り住み、波を追い求める生活を長年していました。しかし、あることがきっかけて教会に再び足を運ぶことになりました。そのきっかけはカナダ人クリスチャン、トニーとの出会いでした。彼は仕事中に失敗し、大きな負債を抱えてしまった私を懸命に支えてくれ、愛の限りを尽くしてくれました。彼を通して、彼の愛の原動力であるキリストの愛を知り、そのキリストの愛によって私は大きく変えられました。2002年、カリフォルニアで行われたイクイッパーコンファレンスの中で、神様が直接献身の道を私に与えてくださいました。その後、日本アライアンス神学校、メノナイト・ブレザレン教団福音聖書神学校での学びを終えて、2011年から日本メノナイト・ブレザレン教団豊田東キリスト教会の牧師として主に仕えています。
ゴン・ミン
日本を愛する韓国のピアニスト。韓国K-POPシーンにて10年のキャリアを持ち、テレビやコンサートなどでは SUPER JUNIORら、メジャーアーティストのサポートミュージシャンを務める。ミョンジ大学音楽講師。アメリカやシドニーのオペラハウスなど、世界各地でコンサート活動展開している。2007年、ラブソナタ東京にバンドマスターとして出演したことをきっかけに、日本での活動のビジョンが与えられる。東日本大震災のニュースを韓国で見、大きなショックを受け、日本語の猛勉強をはじめる。そして、20 13年6月より毎月のように来日し被災地を皮切りにして日本全国でコンサートを開く。 深い慰めを届け続けている。2014年4月にピアノソロアルバム 「iNTEGRiTY」をリ リース。2016年3月11日セカンドアルバム「涙そうそう」をリリース。あまりにも美し くピュアな音色が、広く好評を博している。現在、『The Bridge』((www.thebridgesound.com)を立ち上げ、日韓合同 ビックバンドを結成、音楽を通して人類の和合とともに被災地を支援している。滝山聖書バプテスト教会会員。